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※赤字は休業日です

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商品コード:
1-1067

※廃盤 みなさんはじめましてのほっぱっぴ~☆みくらですぅ\(^o^)/

販売価格(税込):
3,980
会員様は 108 ポイント還元(3 %)
 1P=1円として次回より使用可能
商品概要
ホットパワーズのマスコットキャラクターがオナホールとなりました!
商品登録日
2013/08/01

メーカー:
ホットパワーズ

商品スペック

ホール種別 非貫通
付属品 天狗汁50ml・公式BOOK・CD
匂い 普通
油分 普通
裏返し NG
弾力性 やや柔かい
重量 本体重量約420g
その他 ※こちらの製品は廃盤となりましたが情報閲覧のためにページを残しております

公式紹介


























 

みくらオナホができるまで






みくらちゃんの出自の秘密は…色々と語りたいのですが詳細は公式BOOKで語っておりますw
でも一言でいうと、みくらちゃんは見習い天狗なのです!!

オナホが出来た今ですら天狗という設定が浸透しておりませんが
ここまできたら、むしろどれだけ天狗設定が浸透しないか挑戦したい所存!

ちなみにみくらちゃんは元々、二次元の女の子です
しかし、ツイッターの登場により、いわゆる「中の人」が出てきたのですおH(^_^)P
みくらちゃんと「中の人」は、同じであり、そしてまた異なる存在でもあるのです。
そのあたりが上手い感じで融合出来れば楽しいなぁと思っております。

ここでは便宜上、下記のように呼び方を使い分けたいと思います。
二次元 → みくらちゃん
三次元 → みくらちゃんさん


 




まずは…1,000人の皆さん、みくらちゃんをフォローして頂きまして有難うございました!!
ツイッター開始当初は
「中野のおっさんがやってるんだろ?」
「ちーす!とくっちさん!」
みたいな反応ばかりでしたが、めげずにみくらちゃんが頑張ったおかげで
今ではみくらちゃんをおっさんだと思ってる人はほぼいなくなったように見えます\(^o^)/

さて、ツイッターを開始したからには目標が必要です。
色んな企業のツイッターアカウントがそうしているように、みくらちゃんも分かりやすい目標設定をしました。
ご存知の通りのアレです。

-フォロワーさんが1,000人達成したみくらオナホを作る-
ツイッターを始めた当初は遠い未来の事のように思えて、漠然と「いつかオナホ作るのかな?」
なんて考えながら無邪気にちんこをいじったり、アニメを見たりしながら頑張って生きていました。
しかし着々とフォロワーさんは増えていたのです!

2013年の元旦(だった気がする)というおめでたいタイミングでみくらちゃんのフォロワーさんが1,000人に到達したのです!
わーい!やったー!!!!!!!!88888888888888888

こうなったら本気で作るしかない!
急に本気になったホットパワーズは、その勢いで急に本気で募集を開始しました。


 

まずは商品名だ!全てはここからだ!!!!!!!!!!
ツイッター上で商品名を募集したところ、本気とネタの案がそれぞれ舞い込みました!


【一部公開】
手淫童子~ぺにてんぐ~
てんぐまんこ
みくらちゃんはずんだ餅みたいなイメージ
東名高速物語
ぽっぽぷにゃーぱ\(^o^)/
【グロ注意】ミラクルくぱぁ!みくら
世掌天獄ヒャウリングエブリディ
HYAULING-天狗覚醒-
エナジードレインみくら!~阿鼻叫喚搾取地獄変~
みくらちゃんの穴と思ったですぅ?残念でした佐藤さんのア(ry
となりの佐藤さん
スイッチスケッチみくらっち
みくらサウザンド~日本よ、これが天狗だ~
スーパー最高級なみくらのまんこ被虐のカウントダウン
どすこい肉便器
みっくらコいた!
うにとみくら2枚ずつください
みくらなんこつ
ひゃうっ///
とあるみくらの膣内事情
千夜抱擁(フォローミークラッチ)


あれ…これってほとんどがネタ…?

正式名称は



 

というわけで記念イラストも募集させて頂きました!!
優勝イラストはパッケージに起用される特典付きだったのですよ♪

最優秀イラストは既にご存知この作品です!

イラスト製作者は「もち子」さんとなります♪ 最初は羽の色が天狗ぽく黒だったのですよH(^_^)P

その他の皆様のイラストは公式BOOKに掲載させて頂きました!



 

まだまだこれじゃあ終われない!!
もっともっとみくらちゃんを…!!
という事で、急に本気になったホットパワーズは、その本気のまま本とCDを作る事を決意!
かつてない付属品がついた、とてつもないオナホになる予感が!!



 

公式BOOKは自前で作れるとしても、楽曲は流石に…というわけで張り切って楽曲製作者様を募集!!
…したのですが、正直、応募があるとは思えませんでした…ハードル高すぎだろうと…。

 

でも!でもですよ!なんと応募があったのです!!しかも4名様も!!!!
うわあああああああああありがとうございますうううううううううう!!!!!!!!!!!

 

1曲あれば奇跡…そう思っていたものが、なんと最終的に5曲になっちゃったのです!!
バラエティに富んだ仕上がりに聴いた人はビックリするでしょうね~♪

 

歌の収録は、きちんと中野にあるスタジオで行いました。
歌ってくれたのは、ツイッターの「中の人」こと、みくらちゃんさんでございます。
本格的な歌収録は初体験にも関わらず、精一杯頑張って素敵なお歌を唄ってくれました♪
予定時間を延長してまで魂込めて一気に歌い上げてくれたみくらちゃんさんに最高のお疲れ様と感謝を!

【CD収録曲】
●1曲目
ありがとですぅ
作詞:とくっち
作曲:ほうちょう

●2曲目
passionお姉さん
作詞:佐藤
作曲:Hina*

●3曲目
ほっぱっぴー
作詞:みくら&緒菜穂P
作曲:緒菜穂P

●4曲目
Hope Party!
作詞:佐藤
作曲:りず=ありん

●5曲目
みくらオナホのテーマ
作詞:緒菜穂P
作曲:緒菜穂P


【BOOK収録内容】
4  パッケージ漫画の続き
5  みくらちゃんに質問
6  みんなの考えた公式プロフ1
7  みんなの考えた公式プロフ2
8~11 発売記念漫画
12、13 中の人インタビュー
14、15 みくらちゃん本人によるお歌の感想
16~21 出張版みくら4コマ
22  マジックアイズ緒菜穂さんからの寄稿
23~27  出張版頑張れホッパ!!
28~35 みんなのイラスト
36~38 お仲間からみくらちゃんへ
39  みくらちゃんから皆さんへ
40  告知コーナー
41? プレゼント付き!おまけのクイズコーナー


ふふふ…ふはははは!
これがキャラオナホというものだあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!


 

「みくらオナホ」を作ります!ホッパがそう言った時に皆さんは恐らく“いつものホッパ型”を思い浮かべたと思うんです。
実際、ホッパとしてもそうしようかどうか迷っていたのです。

 

オナホ製作と同時に、空気少女も製作するという話が出ていたので、それならダッチにも使える筒形状が良いかなと気持ちが傾いておりました。
そうなると女体型は無いと思ったのですが、そんな悩みをポニテおじさんに話したら
「俺、みくらオナホと聞いて女体型なんだなぁと漠然と考えてたよ」
という回答をもらい、それじゃあホッパ初の女体型だぁ!という事になったのでした。

 

ご覧になった方は、みくらオナホの造形の美しさに驚いた方も少なくないと思います。
原型を製作してくれたのは、フィギュア造形界隈では有名な「みんへる」さんです。
オナホでフィギュアレベルの造形を…誰もが思っていても実際難しいんですよね。
フィギュアとオナホは、作り方も素材も別ですからね…。
それが初めて高いレベルで実現してしまったのがみくらオナホなんだと思います。
(手前味噌でごめんなさい★)


 



 

美しい女体のディテール指示や、金型製作、製造まで協力してくれたのがポニテおじさんことTokyoLibidoさんです。
流石にdollhoを発売しているだけあって、美しい造形製作には一日の長を認めざるを得ません。
最近ではlibidollという本当のフィギュアまで作っちゃって、本当に嫁作りが好きなんだなぁと
その情熱には尊敬の念を禁じ得ないです。

電車の中で16倍速でアニメを見る修行の賜物でしょうか。
電車の中で16倍速でアニメを見る修行の賜物でしょうか。
電車の中で16倍速でアニメを見る修行の賜物でしょうか。

 

ポニテおじさんはどちらかというと貧乳好きだから、みくらオナホに携わるのは大変だったと思います。
これを機に少しでも巨乳が好きになってくれると良いのですが。
もしくはみくらちゃんがロリ化する回があってもイイかも!?

 

兎にも角にも、製作協力をありがとうございました!改めてお礼申し上げます。

 



実験→失敗→実験→失敗を幾度か繰り返してようやく完成!!
わーい!やったー!
前述の通り難しい型なので、あまり大量生産には向かないみくらオナホですが
ホッパのみで売ってる間は問題ないと思います。多分!

 

ここで各界の著名人からお祝いの言葉をもらいたいのですが
各界のチョメチョメイい人に伝手がありません!!!!!!!

我こそは!という著名人様はお気軽にお祝いの言葉を送信下さいませH(^_^)P
お礼にオナホを差し上げますので何卒お願いします!
水樹さんとかゆかちとかスフィアあたりからお祝いの連絡とか来たらとっても嬉しいな!うん!


 

画像




















 

使用感について



もう散々書いていると思いますが、今回は造形美最優先で作っております。

そのため、普通のオナホとして乱暴に扱うと、みくらちゃんが色々と苦しんでしまいます。
いつもホッパのオナホはそうなんです。
何かを最優先させるが故に、何かを捨ててしまうという…。

伝統の流れをみくらちゃんも受け継いでしまいましたH(^_^)P

てなわけで、まずは注意点を再度まとめてお知らせしておきますね。


【弾力について】

初期のサンプルは少し固めの素材で作っておりました。
何故なら形が崩れてしまうからです。

でも固いとオッパイの揉み心地や、使用感を損なってしまうという事態になりまして…。
このままでは良くない!と、ギリギリまで柔らかい配合にしました。

柔らかいといっても、最近の軟質オナホ程ではない、適度な柔らかさですよ。
これでギリギリ体型も崩れず、使用感も良くて、おっぱいも適度に柔らかいみくらちゃんになりました。



【胸元に汗をかく現象】

造形優先なので、使用しているとやや肉薄な箇所が出てきてしまいます。
それが主におっぱいと鎖骨の間くらいの位置なのです。


具体的な現象としては、奥までガンガンに突いてしまうと
目には見えない小さな小さな穴が空いて、ローションがほんの~り漏れてきます。
それが重力によって少しずつ胸元にたれて、まるで谷間が汗をかいてるようになるのです!


最終的に派手に貫通させてしまった場合は、そのヴィジュアルから
パイズリが楽しめるオナホ
へと変貌を遂げます!これはこれで熱い!?


全体的に体の前面に負荷がかかりやすいと覚えておくと間違いないです。
この現象を避ける為には、奥まで突きすぎない事が肝要です。



【洗浄とメンテナンス】

なんとなく見た目で察する事が出来ると思いますが、裏返しは絶対NGです。
想像して下さい。生身のみくらちゃんが裏返った時の惨憺たる状況を。
恐ろしいと思いませんか?ホラーだと思いませんか?
オナホもみくらちゃんそのもの、裏返さずに優しく流水と指で洗浄して下さい★


メンテナンスはもうお馴染みのホッパウダーでバッチリです!
見て触ってナンボの見た目重視オナホなので、パウダーは適度にまぶすのをオススメしまっせH(^_^)P

保管の向きですが、みくらちゃんを寝かせるような向きで保管するのがベストだと思います。
縦に置くと、くびれに負担がかかって体型が変わる恐れがあるのです。


大体こんな感じでございます。

いくつか副作用はありますが、おかげさまで今オナホ界で今出来る限りの最高の爆乳造形美になりました。
現場の方々は型から抜くのが大変で苦労しております…汗

なお谷間の造形は今後の課題とさせて頂きたいと思います。
本当にオナホで美しい成形を作り上げるのは難しいものです><

 

おまけ


某月某日。
  とある、大人のおもちゃ店に一人の少女がいた。
  露出度の高い薄いピンクの衣装に身を包み、今日も可愛く接客中。
「ほっぱっぴー! いらっしゃいませですぅ! 皆のアイドルみくらですぅ!」
  彼女の名はみくら。
  この店の看板娘でもあり、天狗でもある少女、みくらである。
  みくらの主なお仕事は、接客及び店舗アイテムの紹介、そして適度な弄られ役である。
「お? みくらちゃんのお尻。今日もでっかいね!」
「ひゃう! とくがわしゃん! セクハラですぅ!」
「とくっちさん、みくらちゃん。遊んでないで働いてください。こっちはすごく忙しいんですから」
「ゆっきーしゃん。みくらは別に遊んでないですぅ!」
  一緒に働く店員たちに可愛がれつつ、みくらちゃんのお仕事は進んでいく。
  やがてお昼も過ぎ、みくらちゃんが休憩に入った。
「お先に、休憩頂きますですぅ」
「ハーイ」
「おっけー」
  みくらちゃんが店内からはけると、店内はやがて静寂に包まれた。
  昼からもお客様はチラホラとやってくる。
  時折、「あれ、今日はみくらちゃんは?」などと彼女の存在を気にかけてくれる人もいた。
  人間社会に降りてきて百年余りの彼女にとって、その一言がどれだけありがたかったか知る者は少ない。
  そんな休憩中のみくらちゃんにちょっかいをかけようとする一人の男がいた。
「ゲヘヘヘ。今日のみくらちゃんのぱんつは何色だーーーー!」
「ひゃう! さ、佐藤しゃん!? いつ現れたんですか!」
  休憩中に油断していたみくらの背後から近づいてきた、佐藤と呼ばれた男はみくらちゃんのスカートに手をかけ、思い切りまくり上げていた。
  その行為に怒ったみくらの反撃が始まり、事務所内はやがて騒がしくなる。
「うるさいですよ! 何騒いでるんですか! 静かにしてください」
「佐藤しゃん! 今日こそ許さないですぅ! 覚悟するです!」
「へへー。みくらちゃんに掴まれなけれなどうってことないぜ! 天狗だろうがオナホの妖精だろうが、所詮は小娘。この佐藤様が活を入れてやる!」
「何が佐藤様ですか! ただのアナル野郎のくせに!」
「アナルとはなんだ! アナルとは! 人をアナルみたいに言うな!」
  二人の騒動がピークに達した時、一人の店員が佐藤の背後に静かに立った。
「佐藤さん。僕さっき注意しましたよね?」
「み、溝井!?」
「溝井しゃんですぅ。これで佐藤さんも終わりです!」
「営業の邪魔をする人は誰であろうと許しません。その騒がしい口を僕の口で塞いで上げますよ」
「や、やめー―んーーーーーーーー!」
「ひゃう! 男同士でキスしてるですぅ……いつ見ても恥ずかしいけど、何かすごく興奮するです。はぁはぁ」
  みくらには自覚はなかったが、彼女には腐女子としての才能が眠っていた。

 そんな騒がしくも楽しい日常を送っていたみくらにある日、とんでもない事態が舞い降りる。
  その日はいつものように出勤し、朝から可愛く頑張って少し疲れたみくらは事務所で仮眠をとっていた。
「むにゃむにゃ。もうダメですよ。こんなことしちゃ、めっですぅ」
「うふふ。みくらちゃん。どんな夢見てるんだろう」
「こうして寝てる姿もかわいいですね。佐藤さん。今日はみくらちゃんに変なことしないでくださいよ」
「ばっ! 俺は別にみくらになんか興味ねぇしおすし!」
「はいはい。そうですね」
  平和な空気が事務所内を包んでいたその瞬間――
  お店の扉が慌ただしく開けられる。
「みんな大変だお! すぐここから逃げるお!」
「ツインテおじさん!?」
  慌ただしく事務所まで走ってきたのは、髪の毛を頭の両端に小さく二つにまとめたツインテールのおじさんだった。
  誰も彼のその姿に違和感を唱えるものはいない。
  これが彼の普段通りの姿だったのだ。
  しかし――
「ツインテおじさん! 片方のツインテがなくなってる!?」
「ほんとだ。一体どうして! こんなことに……」
「何があったんです! おじさん!」
「むにゃ? 皆うるさいです。どうしたですか?」
  みくらも店内の異常に気づき、起き上がってきた。
「みくらちゃん。良かったお。君もはやくここから逃げるんだお!」
「ツインテおじさん!? 右のツインテがなくなってるです! 何があったですか!」
  誰もがツイテールではなくサイドテールになってしまったおじさんの姿に驚愕した。
  おじさんは息を整えて、彼らに現在の危機的状況を冷静に伝える。
「皆。落ち着いて聞いてほしいお。宇宙から謎の物体が飛来して、この東京はあと三時間で壊滅的な被害を受けると政府から発表されたお。ここにいたら危険だから今すぐ逃げるようにと避難命令もくだされたお。駅前は大混乱。道路も逃げ惑う人たちで溢れ、大渋滞を起こしているお。僕はこんなこともあろうかと、極秘に開発、準備してきたシェルターに向かおうと思うお。皆も一緒についてくるお!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
  全員が信じられないというような顔で絶句する。
  そんなことがあるわけがないと。
  あとたった三時間で東京は壊滅するなんて、そんなことすぐには受け入れることができなかった。
  でも
「おじさん。みんな、私は行くです」
「え!」
  みくらちゃんのその一言に真っ先に反応したのは佐藤だった。
「皆にはできなくても、私にはできることがあるです」
「みくらちゃん……」
「大丈夫です。こう見えても、みくらは天狗ですから。簡単には死なないです」
「でも!」
「安心するです! 東京は……いや、みくらのことを大切にしてくれた皆さんがいるこのお店だけは絶対に潰させはしないです! みくらはそのためだけに飛ぶです!」
「ダメだよみくらちゃん。そんなことしたらまた君は――」
「ありがとうです。みくらの存在はまたきっと世間の好奇な視線に晒され雲隠れすることになると思うですけど、時間が経てばきっとまた皆さんと会えるです。その時までどうか元気で!」
「み―――」
  彼女を止めようとした手は、一瞬にしてその場から姿を消した彼女の残像を掴み上げる。
  しかし、感触はどこにもなかった。
  やがて全員は店舗の外へ飛び出し、天を仰いだ。
  そこには――
「な、なんだあれは……あんなでっかいものがここに落ちるのか……無理だ。もうどこにも逃げ場はない」
「みくらちゃん……」
「諦めるのは早いお! みくらちゃんなら、みくらちゃんならきっとなんとかしてくれる。僕はそう信じてるお!」
「ツインテおじさん……」

 背中の翼を大きく広げてまるでロケットのように空に上がってきたみくらは、成層圏の向こう側にある存在を視認した。
「隕石……じゃないです。あれは生きてるです! 私の天狗の勘がそう言ってるです!」
「フフフフ。我の存在に気がつく奴がおるとは、地球という星もまだまだ捨てたものではないということか。しかし審判は下された」
「何者ですか!」
「我の名は、宇宙童帝。あらゆる星に生まれては消えていった童貞たちの怨念が生み出した存在」
「宇宙童帝……スケールがでかすぎるです……なんで童帝さんがこんな小さな星に……」
「ふ。今この地球、とりわけこの日本という国では童貞が社会問題になっているとネットで見た。だから我が参上したのだ。童貞の怨念を我が一瞬で晴らさせてやろうと思ってな」
「そ、そんなことしたらみんな死んじゃうです! それだけは絶対にやめてほしいです!」
「知ったことか。すべての原因は童貞を蔑む人々の心にある。たかがセックスできないだけで、たかが子孫を後世に残せないというだけで、我々は腫れ物扱いされてきたのだ。その恨み、女である貴様には理解できまい!」
「くっ。ほんとに分からないです。みくらには童貞さんの気持ちも、男の人がセックスに高いハードルを設けていることもまったく理解できないです」
「だろう? だったら邪魔をするな小娘よ。我はこれからこの国にいるすべての人間に鉄槌を下す。それからやがてこの星そのものを食らうのだ」
「させません」
「なに?」
「させませんと言ったです。貴方の気持ちも童貞さんたちの気持ちもまったく理解できないけれど、みくらにとって大切な人たちが住むこの国を壊させはしないです!」
「ふん、だったら止めてみるんだな。貴様のような小娘一人が何を言ったところで怖くもなんともないわ。我はゆっくりと作業を進めればいい」
「そんな大口を叩いていられるのも今だけです。いきます! 天狗魔法! 追想螺旋夢霧 双奏ノ調(ダブルスパイラル)!」
「な、なんだと!?」
  みくらの手のひらの上に、謎の物体が出現。
  奇妙な筒型をしたそれは一見すると、何かの壺に見えなくない。
  みくらはその筒型の物体を天高く突き上げた。
「え?」
  宇宙童帝は反応に困った。
  みくらの言動の不一致が宇宙童帝を混乱させたのだ。
  あたかもこれから予測不能な極大魔法的な何かがみくらから放たれると身構えていただけに、この地味な動作と、謎の物体が理解できなかった。
  みくらはそんな宇宙童帝の心情を知ってか知らずか、これでもかというぐらいその大きな胸をふんぞり返らせて、勝ち誇った顔をしている。
  宇宙童帝にはまるで意味が理解らなかった。
「どうです? これで降参しますか?」
「いや、まったく何が何だかサッパリわからないが、小娘よ。下手なハッタリはよせ。我は貴様と遊んでいる暇などないのだ」
「えー! 仮にも宇宙の童貞さんが、この画期的なアイテムに食いつかないとおっしゃる!? 嘘です。そんなの嘘に決まってます。だってコレはセックスを超える快楽を提供するために生まれた究極のアイテムの一つなのです! ぜひお試しくださいです」
「え、あ、はい」
  みくらの強烈な推しに流されて、宇宙童帝はみくらの手にあった筒型の物体を取り上げた。
  そしてそれをしばらく眺めていると、ある重大な事実に気づく。
「な、なんだこれは、中に幾層にもねじれ曲がった構造体が存在する。これは螺旋。宇宙、いやすべてのものに存在するといわれる超螺旋構造。それをこんな小さな筒に凝縮したというのか、この星の生物の科学力は一体……我の想像を遥かに超えている」
「御託はいいからさっさと使ってみるです!」
「使う? どういうことだ」
「え……あ、その、女の子の私からはちょっと……」
「わからん。貴様が何を言いたいのかサッパリわからんので、はっきり言ってくれ」
「だから! ソレをさっさと自分のおちんちんにぶっ挿して感触を確かめろって言ってるです! この童貞!」
「ひぃ!」
  みくらは真っ赤になって喚く。
  宇宙童帝はまるで母親に怒鳴られた子供のように驚いて、みくらに言われたことを素直に実行した。
「な、なんだこれは! この感触! 曲がりくねった道を自らのおちんちんが突き進むこの感覚は初めてだ。まさかこのような物質がこの宇宙に存在したとは……」
「さすが、宇宙童帝さんです。仮にも宇宙的存在。それは初心者には扱いが難しいオナホ。それをいとも簡単に乗りこなすとは、敵ながらあっぱれです!」
「オナホ?」
  宇宙童帝が聞きなれない単語を聞き返す。
「そうです。それはオナホール。通称オナホと呼ばれる、地球に存在する、究極の快楽アイテムの一つなのです」
「ふむ。この星の童貞たちから負のオーラを感じない理由が何となくわかったぞ。こんなものがあったら、童貞だろうが童貞じゃなかろうが、己の欲望を発散することにためらう必要など皆無ということか」
「そうです。オナホはすべての人間を幸せにし、そして自由を与えるものです」
  みくらはこれでいけると確信していた。
  このまま勢いで押し切れば宇宙童帝も引き返してくれると信じていた。
  だがしかし
「ふむ。なるほど。これはますます早くこの星を潰す必要がでてきたな」
「なんですって! なんでそうなるですか!」
  みくらが慌てる。
  宇宙童帝は彼女のうろたえる姿に声を上げて笑った。
「フゥーハハハハ! オナホだろうがなんだろうが、所詮はオナニー。相手のいない孤独な行為で救われる者など皆無。セックスより気持ちよかろうと、それはあくまで擬似的な体験。本物のセックスに優る体験はオナホごときでは味わえまい。だからこそ我々は一生童貞だったのだ。こんなまやかしの物体ごときで、癒える心ならとっくの昔に更生しておるわ。だが、小娘。貴様のおかげで、新しい経験ができたぞ。そこは感謝しておこう。では安からに眠るがいい」
  宇宙童帝が片手をあげる。
  彼の手のひらに何かとてつもないエネルギーが集まっていくのが分かった。
  みくらは焦る。
  このまま地球の皆が、お店の人たちが消えてなくなってしまう。
  それだけは許せなかった。
「ま、待つです! みくらにはまだ見せていない技があるです。今度こそ、貴方を、宇宙童帝さんをぎゃふんと言わせる必殺技をお見舞いしてやるです!」
「面白い。やってみるがいい小娘」
「いくです! 不死衝動 独奏ノ調(ゼロスパイラル)!」
「な、なんとー!」
  再び、みくらの手のひらに現れたのは先程と同じ筒状の物体。
  宇宙童帝はソレをひと目でオナホと判断し、盛大に笑った。
「同じ事を繰り返すしか能のない小娘よ。笑わせてくれる。我にオナホをぶつけても意味がないこと、さっき理解したばかりだろう」
「違うです」
「何?」
「これはさっきとは違うオナホです!」
「ふん、だからどうした。オナホに区別などあるのか。さっきのオナホで確信したが、どうせ違うのも中身の構造ぐらいだろう。変えられるのは外見と中身だけ。それさえ解かればあとはこの宇宙的パターンを知り尽くした我の頭脳が答えを導き出してくれる。オナホはオナホでしかない。ソレ以上になることはないとな」
「御託はいいからさっさと使ってみるです! 話はそれからです!」
「うるさい小娘だ。ならばお前の言うとおりにしてやろう。そして絶望するがいい。これが最後の通告だ」
  みくらの手からオナホがゆっくりと取り上げられる。
  宇宙童帝はただ無言でそれを先ほどのオナホと同じように自らの下半身へと装着した。
「むは! なんだと……ばかな……これはほんとにオナホなのか……さきほどの物体と同じものなのか……いや違う。これはまるで違う。先ほどとは打って変わってシンプルにまっすぐ突き進む道。だが、その四方を取り囲むようにして謎の突起構造。コレによって生まれるゾリゾリ感はシンプルながら強烈な刺激を与えてくる。これはまさに別次元」
「ふ。さすが宇宙童帝さん。たったひと挿しするだけでそこまで把握するとはさすがです。ついでに補足すると、さっきのオナホもこのオナホもhyauスキンと呼ばれる特殊な素材が使われてるです。うちのきぐにゃんを舐めないでほしいです」
「きぐにゃん?」
「そ、そこは深くツッコまなくていいです!」
「ふむ。なるほど。これほどの違い。たしかに貴様の言うとおり、これはもはや別次元のオナホ。まさかここまで違いを引き出せるとは称賛に値する」
「でしょ。だったらもう――」
  これで帰ってくれる。
  宇宙童帝がそれで満足してくれるなら、みくらはいくらでもオナホを与えようと思っていた。
  地球を守るためなら安いものだと。
「だが、無意味だ」
「え」
「さぁ、お遊びはここまでだ」
「待つです! まだです!」
  みくらの攻撃は続いた。
  なんとか宇宙童帝に帰ってもらおうと、あらゆるオナホをぶつけてゆく。
  被虐のアリューネVampireFang(ヴァンパイアファング)覚醒前を試すも撃沈。
  被虐のアリューネVampireFang(ヴァンパイアファング)覚醒後を試すも撃沈。
  だったらと、被虐のアリューネCrossVampire(クロスヴァンパイア)を召喚するも、同じく撃沈してしまう。
  もはや出せる手札はみくらにはなかった。
  天狗の力を凌ぐと言われていた吸血鬼でさえも宇宙童帝の前には塵にも等しかったのだ。
「アリューネ様。ごめんなさいです」
  みくらの腕の中で気を失ったアリューネを気遣う彼女に、もはや打つ手はなかった。
  みくらが諦めかけたその時――
「何、しょぼくれてんのよ」
「貴方は! 大道寺さん!」
「師匠! 私も助太刀します!」
「ミポちゃん!?」
「さぁ、きぐにゃんさんからコレを預かってきたあな*。宇宙には宇宙をぶつけるあなよ*」
「あなるさんまで!」
「ぐずぐずしてないでさっさと立ち上がりなさいみくら!」
「はい!」
「師匠。今こそ私たちのひゃうパワーを使う時です」
「皆で一緒にイキましょうあな*」
  四人の力が今一つのオナホに宿る。
  その名は――
『空笑挽歌―スモーキングカウントダウン―』
「私たちのひゃうパワー! 全力全開でイクですうううううううううううううううううう!」
「ふん。何人集まろうと同じ事」
「貴方はもう、イっている」
「なに……」
  宇宙童帝の周りを透明な壁が囲う。
「これは!?」
  気づいた時にはすでに入口はなく、出口も存在しなかった。
  それが空笑挽歌―スモーキングカウントダウン―の特徴。
  穴のないオナホである。
「ばかな。穴がなければ我は一体どこに、いやどこから放り込まれたというのだ」
「貴方の敗因はたった一つです」
「なに……」
「たかがオナホールと侮った」
「ふん。ならば何度でも言ってやる。たかがオナ――ひゃう!」
「もう無理ですよ。宇宙童帝さん」
「たかがおな――ひゃう! こ、これは一体!?」
「スモカンの中は宇宙。これは私たちが精一杯の気持ちを込めて作り上げた最高傑作の一つ。宇宙一のオナホなのですから」
「馬鹿な。この小さなオナホが宇宙だと!?」
「そうです。宇宙には宇宙で対抗する。私たちの勝利です」
「くそ! こんなところ今すぐ出て、ひゃう!」
「だから無理と言ったです。スモカンの中では誰もが無限にイキ続けるのです。それは宇宙童帝さん。貴方だろうと変わりません」
「やめてくれ。コレ以上イクと死んでしまう。ひゃう!」
「やめてほしいですか?」
「ひゃう! おねがいします」
「もう悪さしませんか?」
「ひゃう! しません。だからはやく」
「だったらまず地球の皆に謝ってください」
「ひゃう! ごめんなさい。皆さん我が間違っておりました。もう二度とこんなマネはしません」
「よろしい」 
「ひゃう! はやくだして!」
  みくらがスモカンに手を伸ばした。
  その時――
「ダメよみくら出しちゃ」
「大道寺さん……」
「ソイツは私たちを殺そうとしたのよ。そんなヤツの言うこと信じられると思う?」
「…………」
「師匠……私も大道寺さんの言うことには一理あると思います」
「ミポちゃん……」
「はいはい。ふたりとも。あとはみくらちゃんに任せて、私たちは退散あなよ*」
「あ、こらあなる! やめっ!」
「師匠! 師匠が決めたことなら私はもう反対しません。師匠が思う通りにしてください」
「ミポちゃん……あなるさん……」
「ひゃう! もう無理でしゅ。しんじゃいましゅ」
  宇宙童帝が泣き言を言う。
  みくらは考えた。
  今ここで宇宙童帝を消すのは簡単だ。
  いやむしろ消さなければ誰もが納得しない。
  みんな自分の命や大事な家族の命を危険に晒されたのだ。
  その人たちの心情を考えると、ここで許すことはできない。
  天狗的にも、そして人間的にも。
「ひゃう……」
  スモカンの中にいる宇宙童帝の動きが鈍くなってきた。
  このままではもって数分。
  彼はイキ続けてやがて死を迎える。
「宇宙童帝さんには悪いですけど。こうするしか皆納得できないんです。ごめんなさい!」
  みくらは地上にいるすべての人間に向けて叫んだ。
「みなさんはじめましてのほっぱっぴ~★みくらですぅ\(^o^)/」
「なんだ? なんだあれは……」
「おい。隕石とかどうなったんだ?」
「東京壊滅するってのはデマか?」
「それより見ろ、空に人が浮いてる」
「ば、化物!?」
「いやかわいい女の子だぞ」
「なんで女の子が空に浮いてたんだよ」
  地上にいたすべての人が空を見上げて、口々に叫んだ。
  みくらはスモカンの中にいる、宇宙童帝をそっとその胸に抱きしめながらもう一度高らかに叫ぶ。
「みなさんはじめましてのほっぱっぴ~★みくらですぅ\(^o^)/ みくらは天狗です。東京壊滅はすべて私の仕業です。天狗の仕業です。ごめんなさいです。私がここから消えることですべて許してもらえるとは思えませんが、どうか皆さん、それで納得してください。もう地球は大丈夫です。何の心配も要りません。これからもその幸せな人生の続きを謳歌してくださいです! あとできることなら大っきなお友達はホットパワーズという言葉を覚えておいてくださいです。みくらのことは嫌いになってもホットパワーズのことは嫌いならないでくださいです!」
「なんだ? 何言ってんだあの子?」
「頭おかしいのか?」
「いやそもそもなんで浮いてるんだ。そっち突っ込めよ」
「ホットパワーズ。ちょっと検索してみるか」
「まじか。天狗って存在したのか」
「めっちゃ好みやんけ。あの子とヤリタイ」
「やだ怖い。もう何なの。誰かちゃんと解説してよ」
  地上の混乱は収まることはなかった。
  だが、すべての人の注目はみくら一点に絞られることによって、やがてゆっくりと日常を取り戻していくだろう。
  ある人はみくらを一生恨み続けるかもしれない。
  ある人はみくらに救われたと思うかもしれない。
  それは人によって異なる。
  誰もが同じように思える世界など存在しない。
  それはオナホだって同じだった。
  誰もが気持ちよくなれるオナホなど存在しないことをみくらは知っていた。
  だから――
「ホッパの皆さん。今までみくらを大切にしてくれてありがとうです。みくらはイクです。この宇宙童帝さんと一緒に新たな門出に立つです。いつかきっとまた皆さんと会えることを信じて、みくらはここでさよならです」
「みくらちゃあああああああああああああああん。いくなああああああああああああああああああああああああ!」
  みくらが成層圏を突破した頃、地上では一人の男が泣きながら叫んだ。
  その声が彼女に届いたかどうかは定かではない。
  だが地球に平和が戻ったのは確かだった。
  たった一人の天狗少女がオナホで世界を救う。
  誰も信じないであろう、その真実を彼はこれからもずっとその胸の中に秘めていくのである。


 

「むにゃむにゃ。もうダメですよ。こんなことしちゃ、めっ! ですぅ」
「うふふ。みくらちゃん。どんな夢見てるんだろう」
「こうして寝てる姿もかわいいですね。佐藤さん。今日はみくらちゃんに変なことしないでくださいよ」
「ばっ! 俺は別にみくらになんか興味ねぇしおすし!」
「はいはい。そうですね」
  平和な空気が事務所内を包んでいたその瞬間――
  お店の扉が慌ただしく開けられる。
「みんな大変だお! すぐここから逃げるお!」
「ツインテおじさん!?」
  慌ただしく事務所まで走ってきたのは、髪の毛を頭の両端に小さく二つにまとめたツインテールのおじさんだった。
  誰も彼のその姿に違和感を唱えるものはいない。
  これが彼の普段通りの姿だったのだ。
  しかし――
「ツインテおじさん! 片方のツインテがなくなっている!?」
「ほんとだ。一体どうして! こんなことに……」
「何があったんです! おじさん!」
「むにゃ? 皆うるさいです。どうしたですか?」
  みくらも店内の異常に気づき、起き上がってきた。
「みくらちゃん。良かったお。君もはやくここから逃げるんだお!」
「ツインテおじさん!? 今度は左のツインテがなくなってるです! 一体何があったですか!」
  みくらの戦いは続く。
  これまでも、そしてこれからも。
  みくらのこれからの戦いにご期待ください。
「ほっぱっぴー! よろしくおなほがいします!」

 



 

目指せ大当たり!!オナホガチャ

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